FFT-S工法とは Field Fabricated Tube-Steam Method

FFT-S工法とは

FFT-S工法(Field Fabricated Tube-Steam Method)は、特殊ライナーに硬化性樹脂を含浸させた材料を既設管きょの中に引込み蒸気で硬化させることで、強度がある平滑なFRPパイプを形成し管きょをリニューアルする工法です。下水道管きょの整備は日々進み、全国的に下水道普及率が向上している一方で、老朽化などで破損や劣化した下水管きょも増えています。このため、計画的な改築・修繕を行い延命化することが必要になっています。しかし、水道、ガス、電力、通信などのライフラインが輻輳していることや交通障害を考慮すると開削による布設替えは困難な状況です。そこで、これらの問題を解決するために、非開削による管更生工法『FFT-S工法』が開発されました。

管きょリニューアル 施工例

適用範囲

管径:φ150〜φ800
管種:鉄筋コンクリート管・陶管・鋼管・鋳鉄管・塩ビ管
更生工法分類:熱硬化型・形成工法

クラック、隙間、段差、たるみの
補正に対応できます

クラック・腐食管の形状が整っていれば可能
(鉄筋露出可)

  • 破損300mm角程度可能
  • 隙間・曲がり・継手ずれ継手脱却、段差30mm、
    曲がり10°、隙間110mmまで可能
  • たるみ・蛇行滞留水100mmまで可能

FFT-S工法のポイント

「管きょ更生工法における設計・施工管理ガイドライン−2017年版−」(公益社団法人日本下水道協会)に準拠した性能を有しています。目的と必要強度に応じてGタイプ(自立管対応)・Lタイプ(二層構造管対応)の2種類の材料を選択することが可能です。2019年3月の審査証明の変更で、Gタイプについては基準達成型審査(現場硬化管,自立管構造)として、塩ビ管への適用性を開発目標に追加しました。FFT-S工法は基準達成型の審査基準を満たした下水道管きょの更生工法になります。

01Point

少ない占有面積非常にコンパクトな施工占有面積の為、交通規制等、周辺環境への配慮が可能です。

■占有面積 他工法との比較

工法名 発進部(㎡) 到達部(㎡)
FFT-S工法 30.0(12×2.5) 10.0(5×2)
A工法 60.0(20×3) 10.0(5×2)
B工法 62.5(25×2.5) 50.0(20×2.5)
C工法 25.0(10×2.5) 17.0(7×2.5)
D工法 57.5(23×2.5) 25.0(10×2.5)

占有面積の
可視化

  • FFT-S工法
  • A工法
  • B工法
  • C工法
  • D工法

02Point

非近接施工が可能

快適な生活 周辺環境
への配慮
昨今の都市化に伴う交通量の増加・周辺住民への影響・ガス管等他埋設物との輻輳(ふくそう)化により、施工が困難な場所でのリニューアルへの必要性が高まっています。そういったニーズに応じた更生工法としてFFT-S工法が全国の下水道管の危機を解決いたします。

■非近接施工・少ない占有面積

03Point

優れた強靭性・耐震性(耐震レベル1、2に対応可能)

長寿命化対策 地震対策 老朽化問題の解決、更新・長寿命化・耐震化の対策、計画的な維持管理が可能です。

■塩化ビニル管との比較

下水道用硬質塩化ビニル管同等以上の強度を有しています。

5%偏平試験
呼び径 FFT-S更生管 塩化ビニル管
φ250 6.6t 8.88[KN/m] 最小厚さ 7.8t 4.61[KN/m]
φ600 17.7t 34.00[KN/m] 最小厚さ 17.8t 10.2[KN/m]

▲偏平試験

機械的性質(Gタイプ)
特性項目 FFT-S更生管 塩化ビニル管
引張強度 154[MPa] 45[MPa]※1
曲げ弾性率 9940[MPa] 2940[MPa]※2
シャルピー衝撃値 130[KJ/㎡] 5.4[KJ/㎡]※3

※1 K-1の規格値
※2 K-1(参考資料)の設計値
※3 公的機関の0℃の試験値

■東日本震災後の調査結果、追従性に関して

東日本大震災の
調査結果
東日本被災地で地震発生前に施工を行っていたことから、追跡調査を実施した。自立管を中心に、東北地方最大の採用実績がある宮城県内、沿岸部で大規模な液状化に見舞われた千葉県内などで調査した。その結果、ほとんど被害がみられないことが判明した。

宮城県S市

  • 調査φ300~600mmのコンクリート管への更生箇所(主に自立管)
  • 結果震度6弱を記録していたが、TVカメラ調査(904m)の結果、更生管に異常は見られなかった。
▲震災後調査(S市)

千葉県N市

  • 調査φ250・φ450mmのコンクリート管への更生箇所(主に自立管)
  • 結果震度5強を記録していたが,震災直後のTVカメラ調査(166m)の結果、更生管の一部でタルミが発生したものの、更生部に異常は見られず、流下機能を確保していたことが分かった。
▲震災後調査(N市)

地盤変位にともなう
既設管への
追従性の試験結果
FFT-S工法(Gタイプ)により更生した管は、試験装置により、①1.5%以上引張、②1°以上曲げ、③内0.1MPa以上を確認し、「地盤変位にともなう既設管への追従性」の試験の結果、問題が無いことを確認した。2012年3月に(公財)日本下水道新技術機構による建設技術審査証明書を取得した。

既設管への追従性の試験結果
試験項目 試験条件 実測値 確認結果
変位 抜け出し量1.5%(31㎜)
屈曲角1.0°
抜け出し量1.9%(40㎜)
屈曲角1.6°
切断・破損の
異常なし
水密性 0.1MPa
3分間保持
0.11MPa
3分間保持
漏水等の
異常なし

FFT-S工法 施工工程

施工性に優れ、高強度で平滑なFRPパイプを形成します。

前工程

  • 01

    管きょ内洗浄高圧洗浄により、既設管きょ内を洗浄・清掃する。

  • 02

    管きょ内TV調査TVカメラで、施工前の既設管きょ内の状態を調査確認する。

ライニング工程

  • 03

    スリップシート引込みスリップシートを既設管きょ内に引き込む。

  • 04

    ライナー引込み樹脂含浸ガラスライナーをウインチを用いて、既設管きょ内に引込む。

  • 05

    プラグ装着樹脂含浸ガラスライナーの管口両側をマンホール内で切断し、プラグ装着後、蒸気ホース、センサー類を接続する。

  • 06

    加熱硬化樹脂含浸ガラスライナーを空気圧で拡張させた後、蒸気と空気を混合した所定の温度と圧力の熱風を供給し、硬化する。

  • 07

    プラグ装着樹脂含浸ガラスライナーの管口両側をマンホール内で切断し、プラグ装着後、蒸気ホース、センサー類を接続する。

  • 08

    加熱硬化樹脂含浸ガラスライナーを空気圧で拡張させた後、蒸気と空気を混合した所定の温度と圧力の熱風を供給し、硬化する。

後工程

  • 09

    取付管口穿孔取付管口がある場合には、穿孔機により取付管口を穿孔する。

  • 10

    管口仕上硬化した更生管の管口をエポキシ系パテ状接着剤などにより、仕上げる。

  • 11

    検査硬化した施工完了の状態をTVカメラなどにより検査する。

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