ハイレイズ工法 光硬化工法

ハイレイズ工法とは

管更生工法は、老朽化した下水道管の内側よりリニューアルすることで、既設管を撤去する必要がないため廃棄物の大幅な削減が可能です。掘削や埋め戻しに伴う重機の使用がないことから、CO₂排出量の削減にも貢献します。また、騒音や振動、粉塵の発生が少なく、人と環境にやさしい工法です。
その中でも、ハイレイズ工法は短時間での施工が可能なため、交通規制などのインフラへの影響を最小限に抑えることができ、地域の生活環境を守ります。さらに蒸気を使用せず、光で硬化することにより、エネルギー消費を抑え環境負荷を低減します。私たちは確かな技術と環境配慮を両立させた「ハイレイズ工法」を通じて、持続可能な下水道インフラの維持・再生への貢献を目指しています。

適用範囲

管 径:200㎜~800㎜
管 種:鉄筋コンクリート管、陶管、鋼管、鋳鉄管、塩ビ管
管 長:100m
段 差:30㎜以下

隙 間:110㎜以下
屈曲角:10°以下
滞留水:100㎜以下
浸入水:2L/min、0.05MPa以下

材料構成

樹脂含浸ガラスライナーは、最外層からアウターフォイル、遮光ラミネート、光硬化性樹脂を含浸させた耐酸性を有する高強度ガラス層、内面被覆材 で構成されています。独自の材料設計により、さまざまな管径や現場条件に合わせた対応が可能です。

ここが違う!選ばれる理由が
わかるハイレイズ工法の特長

  • 01Point

    硬化時間が短い

    従来の熱硬化と比較して、大幅に硬化時間を短縮
    時間規制のある現場、近隣住民への配慮などに貢献します。

    最大150分
    短縮

  • 02Point

    環境にやさしい

    熱硬化に比べて硬化時におけるCO₂排出量が少なく
    環境にもやさしくクリーンな工法です。

    CO2排出量
    90%削減

  • 03Point

    生活環境へ配慮

    施工時間が短いため道路占有時間を最小限に抑え、交通渋滞や近隣住民への
    生活環境への影響が少なくできます。

  • 04Point

    高強度で厚みが薄い

    長期曲げ弾性率16,800MPa以上の高い物性値を有しているため、
    厚みが薄く強靭な更生管を形成します。流下能力の向上にもつながります。
    (従来の熱硬化工法比較 最大35%薄肉化)

    最大35%
    薄肉化

  • 05Point

    浸入水に強い

    特定の波長の光で硬化するため、熱硬化工法に比べて
    浸入水等による材料温度低下や環境温度の影響を受けないため、
    品質が安定し、 硬化時間が一定です。

  • 06Point

    管内の硬化確認が可能

    光照射装置に搭載されたカメラで、施工前後の更生管の
    安定した硬化管理が可能です。
    内面状態を確認しながらの施工ができます。

  • 07Point

    高品質の国内設計・製造

    独自の材料設計と国内製造による安定した品質管理により
    高品質な更生管を形成します。

  • 08Point

    材料の保管期間が長い

    材料保管が3ヶ月と長く、温度管理が不要のため、
    材料まとめ入れによる輸送時のCO₂削減に貢献できます。

ハイレイズ工法 施工工程

施工性に優れ、高強度で平滑なFRPパイプを形成します。

前工程

  • 01

    管内洗浄高圧洗浄により、既設管きょ内を洗浄・清掃します。

  • 02

    管きょ内TV調査TVカメラで、施工前の既設管きょ内の状態を調査確認します。

ライニング工程

  • 03

    ライナー引き込みライナーの保護と摩擦軽減のため、スリップシートを引き込みます。
    材料は光で硬化しますので、材料を引き込む際は遮光用テントを設置します。
    樹脂が含浸されたガラスライナーをウインチで管内へ引き込みます。

  • 04

    光照射装置挿入エアーでライナーを膨らませた後、材料到達側からロープを牽引し、光照射装置をライナー内に挿入します。

  • 05

    ライナー拡張光照射装置が管きょ内に入ると、ライナーを拡張します。

  • 06

    光照射装置移動光照射装置を材料到達側からロープを牽引し、移動します。

  • 07

    光硬化照射装置のランプを到達側から順番に点灯したのち、所定の速度で牽引します。
    材料発進側に到達すると、先ほどの順番と同様に消灯し、硬化が完了します。

  • 08

    冷却硬化後、エアーを送り管内を冷却し、管内温度を70℃以下にします。

  • 09

    切断マンホール内部の更生管をディスクグラインダーなどにより切断し、プラグを取外します。

  • 10

    インナーフォイル除去最後にインナーフォイルを除去し、更生管内面を滑らかに仕上げます。

後工程

  • 11

    取付管穿孔取付管口がある場合には、穿孔機により取付管口を穿孔します。

  • 12

    管口仕上げ硬化した更生管の管口をエポキシ系パテ状接着剤などにより、仕上げます。

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